古代、銅鏡は貴重なだけでなく神秘的な力を持つものと信じられ、神様の宿るご神体としてあがめられ、ご神宝としても各地で奉納された。
春日大社の古神宝銅鏡類は、昭和14年(1939)の宝庫の修理の際、天井裏から発見された八稜鏡10面、円鏡5面に、以前から撤下されていた精良な八稜鏡1面を加え16面一括で重要文化財に指定された。
宝庫から発見のものは何れも火損があり、これは永徳3年(1383)の火災によるものと考えられる。背面に優美な瑞花瑞鳥を鋳出したものが多く、日本製の鏡の文様を考える上で大変注目される。