春日大社国宝殿

【国宝】
したんじらでんかざりたち

本宮御料古神宝類
紫檀地螺鈿飾剣

〜平安時代〜

柄頭つかがしらには水晶がはめ込まれ、さやには紫檀したんの木地に螺鈿らでん鸚鵡おうむを飾り、長飾の金具も宝相華唐草ほうそうげからくさ螺鈿で表し、琥珀こはくの玉の回りには純金の針金をはめている。銀製鍍金ときんの金具にも宝相華唐草が彫金されており、剥落はくらくは多いが平安時代の最も華麗な飾剣かざりたちといえる。

平安末の関白藤原忠実ふじわらただざねの日記『殿暦』永久4年(1116)1月23日条に、子息の忠通ただみちへ譲られたと記される「金作水晶柄鸚鵡唐草河螺鈿」の飾剣にあたるものと考えられている。

刀身は抜けないが、棟の割れ目から丸棟であったことが、またX線画像により、切先両刃きっさきもろはであったことが分かる。