春日大社国宝殿

【重要文化財】
あきくさまきえてばこおよびないようひん

秋草蒔絵手箱及内容品

〜鎌倉時代〜

化粧道具を収納する手箱てばこで重要文化財に指定される。黒漆に金粉を蒔いた平目地ひらめじに金蒔絵で萩、菊、すすき竜胆りんどう桔梗ききょう女郎花おみなえしなどの秋草を表す。内部を懸子かけごで二段に仕切る。鏡、鏡箱、歯黒箱はぐろばこ白粉箱おしろいばこ合子ごうす、皿、こうがい懐紙かいし帖紙たとうがみを内容品として伴う。撤下時期は明らかではないが、女神に相応しい宝物であることから春日大社大宮第四殿の比売神ひめがみに奉献されたと推定される。蒔絵手箱の優品として知られる。