春日大社国宝殿

【国宝】
きんつるおよびぎんじゅし

若宮御料古神宝類
金鶴及び銀樹枝

〜平安時代〜

本作は、国宝に指定される若宮御料古神宝類のうちのひとつで、春日大社若宮の神殿に納められていたもの。金無垢の鶴が銀製の樹枝にとまる様子をあらわす小型の造物つくりもの。このような造物は平安時代に貴族の饗宴などの場に飾られていたという記録はあるが、伝存している例は少ない。日本工芸史上でも極めて貴重な作例である。