春日大社国宝殿

【国宝】
だだいこ

鼉太鼓

〜鎌倉時代〜

鼉太鼓だだいこは屋外で雅楽や舞楽を演奏する際に使用する2基1対の打楽器である。本作は鎌倉時代最初期の作とされ、総高は6.58mで日本最大級。彫刻部分が慶派けいは仏師の手によるものとされ、日本彫刻史上及び工芸史上でも貴重な作例である。雅楽や舞楽とこれに伴う鼉太鼓は、社寺での重要な神事や法要に欠かせない存在であった。