春日大社国宝殿
「春日権現験記絵かすがごんげんけんきえ」は延慶2年(1309)に左大臣西園寺公衡さいおんじきんひらが氏社である春日大社に奉納したもの。平安~鎌倉時代における春日神の霊験の数々を詞書ことばがきと絵で表した絵巻物である。現在、春日大社が所蔵するのは「春日本 春日権現験記」で全巻揃の貴重な模写本。登場する人物や事物の描写が細かく歴史的資料としての価値も高い。春日信仰と歴史を説き示す大切な資料である。